IndeedとGoogleしごと検索における広告タイトルの考察
今回は、「Googleしごと検索」と「Indeed広告」の広告タイトルの違いについて、検証をしていきたいと思います。Web広告の世界では、広告のタイトルは非常に大きな意味を持ちます。まずは広告のタイトルはなぜ重要なのか、というお話から、具体的に「Googleしごと検索」と「Indeed広告」でタイトルのつけ方はどのように違うのかを考えていきます。
クリック成果型の広告における広告タイトルの重要
まず、最も有名な広告はGoogleとYahooのリスティング広告だと思います。
上記の赤文字で囲まれた「広告」と記載のあるものがリスティング広告で、いわゆる「クリック課金型」の広告です。クリック課金とは、1クリック毎にお金がかかる方式で、ここで重要なのが、「無駄にクリックされない」ということです。
例えば上記の例の場合、「求人 探す」で検索をした時に出てくる広告にですが、転職等で仕事を探している人を集客したい、という意図だと思います。つまり、「仕事を探している人にクリックされる」かつ、「仕事を探している人以外にはクリックされない」という条件を満たす広告タイトルを考える必要がある、ということになります。
1クリック当たり、安ければ「数十円~」で広告を出稿することが出来ますが、高ければ1クリック当たり、「数千円」にもなるケースもあります。この1クリック当たりの金額は、どの言葉で検索をした時に、広告を表示させたいか、というところで変わりますが、とにかく顧客になる可能性が0のユーザーがクリックしてしまうと、掛けた広告費用が無駄になってしまいます。それを避けるため、Web広告の担当者は一生懸命、費用対効果が良くなるように広告のタイトルを考えているのです。
Googleしごと検索とIndeed広告の違いについて
基本的にWeb広告はお金を出せば検索上位に上がる、ということになりますが、「Googleしごと検索」は「Indeed広告」とこの点で大きく異なります。
Indeed広告の場合(有料掲載の場合)は、お金を出せばIndeedサイト内で上位に広告を出すことが出来るため、比較的容易に集客を行うことが出来ます。簡単に言ってしまえば、Indeedサイトから自社のサイトに人を集めたい場合、お金を出せば何とかなる、ということになります。
ただ、Googleしごと検索の場合はそうではなく、そもそも広告という概念が存在しない(2019年3月24日現在)ので、お金を出して意図する求職者向けに表示する、ということができません。つまり、お金ではないところで解決をする必要があり、それが広告タイトルなのです。
Indeed広告のタイトルのつけ方について
この赤枠部分は通常は「職種名」という呼び方をしており、ご覧の通り、何の求人かが一目でわかるような文言が入っています。求人原稿の場合「職種」の項目に書かれている文言が自動的に反映されますが、サイトによっては職種という項目が無い場合もあるので、その際は、Indeedサイトに読み込まれた時に、原稿から職種名になり得る箇所から自動的に抜粋されます。
あくまで「職種名」を記載する箇所になるので、「東京都」といった地名や、「お祝い金あり」といった修飾するようなキーワードはNGになります。Indeed広告の場合、職種名が一番目に付きやすいので、「広告タイトル」という言い方をしております。
それでは、Indeed広告の場合はこのタイトルをどのように記載すればよいのでしょうか?それは、「無駄なクリックを防ぐようなタイトル」ということになります。
Indeed広告もクリック課金型になりますので、応募に至らない人には、できるだけクリックされないようにしなければいけません。
例えば良くあるのが、「簡単な事務」というタイトルにしているのですが、クリックをすると、実は「経理事務」で簿記の資格が必要だったりすると、ほとんどの人が離脱して、大量の無駄クリックが発生し、広告費用が無駄になってしまいます。
こういったことにならないよう、「できるだけ具体的に」「求人内容がイメージできるように」広告タイトルを決める必要があります。
例えば「事務」よりも、「経理事務」「データ入力の事務」「営業事務」「データ入力と受付の事務」といったようにシンプルかつ具体的な内容がミスマッチを防ぎ、費用対効果を上げる広告のタイトルということが言えるでしょう。
Googleしごと検索のタイトルのつけ方について
Indeed広告の場合は、お金をかければ集客することができるので、「いかに無駄クリックを減らせるか」という観点で広告タイトルを考えました。Googleしごと検索の場合は、考え方が異なります。
まず、Googleしごと検索の場合、上記の赤文字の部分を当記事では広告タイトルとしています。
Googleしごと検索の場合、Indeed広告と違い、検索順位で上位を獲得しないと、クリックをされること自体が難しくなります。つまり、Indeed広告は無駄クリックを減らすことが重要なのに対して、Googleしごと検索は検索上位をとること、検索されるキーワードをできるだけ多く埋め込むことが重要と言えます。
例えば、倉庫で荷物のピッキング作業や梱包等を行う仕事の場合、「倉庫内軽作業」ではなく、「倉庫内での軽作業(出荷・検査・梱包・ピッキング作業)」という形で、できるだけ多く検索されるようなキーワードを入れることで、求職者に検索して、見てもらえる可能性が高くなります。
Googleしごと検索はそもそもクリックされてもお金が発生しないので、いかにクリック数を増やせるか、というところ論点にして考えるべきだということになります。
まとめ
Googleしごと検索は広告枠が無いので、「とにかく検索されるキーワードを盛り込むこと」Indeed広告は「無駄クリックを減らすこと」が重要になり、やはり広告枠の有無が大きな違いになります。
本記事に関する注意事項
本記事ではタイトルに「検索ワードを盛り込んで上位表示を狙う」というテクニックを解説しました。このテクニックでタイトルを付けるとGoogleが指定するガイドライン違反事項に抵触する可能性があります。ガイドライン違反による手動対策がGoogleにより実施されているケースがありますので、十分注意して自己責任のうえでタイトルの記載を決定してください。