応募しやすい求人に必要なEFO(入力フォーム最適化)とは
「Googleしごと検索で上位表示できているけど、なんか求人が来ないのはなぜだろう」
と思っている方。
その原因の1つは入力フォームにあることが多いです。いくらGoogleしごと検索で上位表示しても、フォームが入力されなければ意味がありませんよね。
逆にいえば、フォームを改善すると今の順位でも求人が集まる可能性が高まります。
しかし、具体的な方法はわかりにくいですよね。
そこで、この記事ではEFO(入力フォーム最適化)について、必須で身につけておきたい基礎を解説します。
急に専門用語が出てきて難しく感じるかもしれませんが、ポイントをつかむだけならハードルは高くありません。
まずはこの記事でざっくり概要だけでもつかんでみてください。
EFOとは「フォーム入力を完了してもらうための施策」
EFOとは日本語で「入力フォーム最適化」を意味します。つまるところ、EFOは求人フォームなどの入力欄を最後まで入力してもらうための施策です。
「入力欄を最後まで入力してもらうための対策なんて必要なの?」
と思うかもしれません。しかし、例えば以下の2つなら、前者のほうが購入しやすいと感じませんか?
・すでにアカウント情報が入っており、すぐ購入できるECサイト(Amazonや楽天など)
・購入には住所などを新しく入力する必要があるECサイト
これは極端な例ですが、フォームを入力する行為はできれば省略したい人がほとんどです。
だとすれば、できるだけ手間なくスムーズに申し込めるフォームがよいのは自明ですよね。
EFOはコストパフォーマンスの高い施策の1つ
またEFOはコストパフォーマンスが高い施策です。というのも、Googleしごと検索で求人を出すことを考えた場合、応募を増やす方法は
1. 求人ページに来る人の数を増やす
2. 応募ボタンを押す人の数を増やす
3. 応募フォームの入力率を上げる
の3つ。この中で今すぐ自社で取り組みやすいのが、3つ目のフォーム入力率を上げることです。
Googleしごと検索は競合との「相対評価」なので、強い競合がいる場合は1位になるコストが莫大になることも。また、応募ボタンを押す人の数を増やすには、セールスライティングなどマーケティングの知識が必要になります。
その点、フォーム入力率であれば基本的には「入力の手間やストレスを減らす」点ができれば大丈夫です。
見逃されがちですが実は効果的なのがEFOなのです。具体的な改善ポイントは次で紹介します。
今すぐできるエントリーフォームの改善ポイント3つ
ここからは今すぐできるエントリーフォームの改善ポイントとして
1. 入力の手間をゼロに近づける
2. 入力のストレスになりそうなものは無くす
3. フォームから離脱する原因になるものは減らす
の3つを紹介します。
まとめると、EFOのキモは「入力の手間やストレスを減らす」ことです。
具体的にどうすればよいのかについては、以下で順番に解説します。
1. 入力の手間をゼロに近づける
入力の手間を減らす施策には以下のようなものがあります。
・電話番号と携帯番号は統一して1つにする
・FAX番号など、必須ではない項目は入れない
・住所は郵便番号から自動入力にする
・全角半角の違いは自動変換にする
・誤操作でページが閉じられる前にポップアップを出す
応募者ができるだけ手を動かさずに済むようなフォームが理想です。まずはなくてもよい項目に入力させていないかをチェックすることからはじめてみてください。
2. 入力のストレスになりそうなものは無くす
入力のストレスになるものを無くすのも重要です。具体的な施策は以下の通り。
・完了ボタンは目立つ大きさと色で出す
・項目と項目の間は十分に取り、入力箇所を見失わないようにする
・氏名やメールアドレスには記入例を表示する
・入力している項目は色を変える
・フォームの上に入力までのステップを出す
ユーザーにとって、御社のフォームは初めて見るフォームです。そして初めてというだけで「何を書いたらいいんだろう…」とぼんやり不安にさせるもの。
なので、やりすぎと思えるくらいまでストレスを減らす対策はすべきです。まずはボタンの色をはっきりさせることからはじめてみてください。
3. フォームから離脱する原因になるものは減らす
ここからは、応募者がフォーム外に出ないための対策を紹介します。具体的には以下の通りです。
・(自社サイトの場合)ロゴやナビゲーションは外し、フォームだけ表示する
・誤操作を防ぐため、完了ボタンの横に戻るボタンを入れない
・できれば確認ページをなくす
応募に関係のない情報は少しでも減らすのが大切です。
また3つ目の「確認ページをなくす」についてですが、実はユーザーは入力内容をあまり確認しません。それどころかフォームから離脱する原因になることも。
確認ページをなくすのは不安かと思いますが、テストとして思い切ってなくしてみるのも1つの手段です。
## 補足:EFOはサイト分析ツールやABテストツールなどと併用するのがおすすめ
補足として、EFOはサイト分析ツールやABテストツールなどとあわせて使うことで、改善がうまくいったのかどうかを客観的に評価できます。
具体的にはフォームの改善案を複数つくって、ABテストツールで流します。するとどのフォームが一番入力されたのかを数字で把握することが可能です。
以下のツールが代表的です。
・サイト分析ツール:GoogleAnalytics
・ABテストツール:GoogleOptimize
どちらのツールも無料で導入できるので、気になる方はぜひ使ってみてください。
エントリーフォームを改善して、応募しやすい求人を作ろう
ここまでEFO(入力フォーム最適化)について解説しました。EFOは順位アップなどの施策と比べると低コストで、比較的だれでもすぐ取り組めるものが多いです。
いっけん面倒に感じるかもしれませんが、いったん調整すれば直す頻度はそこまで多くありません。
具体的な改善ポイントもいくつか紹介したので、まずは気になるものを1つ選んでチャレンジしてみてください。