Google for Jobs(Google しごと検索) と Indeedの違い
今月末に当社がGoogle for Jobs(Google しごと検索)ノウハウ共有セミナーを開催するのですが、参加事前アンケートで多くの参加者様からIndeedとの比較を説明してほしい要望をいただいておりますので、こちらでも解説したいと思います。
目次(この記事の内容)
- Google for Jobsには広告枠が無い
- Googleでの求人検索では、IndeedよりもGoogle for Jobsが上位になる
- Google for Jobsに管理画面や応募履歴を表示する機能はない
- 求人原稿を直接作成することはできない
- Google for Jobsの掲載には構造化データマークアップが必要
- まとめ
Google for JobsとIndeedの違い
Google for Jobsには広告枠が無い
IndeedとGoogle for Jobsで最も違うところは、広告枠の有無。です。
Googleの宿泊地検索サービスと違い、Google for Jobsには今のところ広告枠がありません。ということは、Indeedのように費用をかければ上位表示ができるというわけではなく、Googleが定める掲載基準をできるだけ忠実に準拠するということが必要なのです。
Googleでの求人検索では、IndeedよりもGoogle for Jobsが上位になる
この画像のように、Google for Jobsはオーガニック検索結果より上に固定で表示されます。戦略的なSEO対策でオーガニック上位を独占していたIndeedよりもGoogle for Jobsは固定で表示されるようになります。これにより、Indeedはオーガニックからの流入を減らすことが考えられます。
Google for Jobsに管理画面や応募履歴を表示する機能はない
Google for Jobsは掲載基準に合致したサイトより求人情報を取得しているだけで、Google for Jobs自体に応募受付フォームや求人情報の管理画面はありません。この点はIndeedと大きくことなっています。
求人原稿を直接作成することはできない
Google for Jobsは前述の通り管理画面が存在しないため、求人原稿を作成することはできません。Googleがアメリカでのみ公開しているGoogle Hireは求人原稿を作成すると即時Google for Jobsへ原稿を掲載することができます。(日本での公開時期は未定です)
Google for Jobsの掲載には構造化データマークアップが必要
こちらの記事でも紹介している通り、Google for Jobsに求人情報を表示させるには自社のサイトをマークアップすることが必要です。マークアップを適切に実施するにはエンジニアの力が必要で、何もしなくてもクローリングしてくれるIndeedとは違います。
まとめ
Google for JobsとIndeedを比べると、求人情報検索サービスとして10年以上サービスを継続しているIndeedではできないことが目立ちます。
しかし、検索エンジンのプラットフォーマーであるGoogle、はGoogleマップを用いた位置情報を加味した検索結果の提示、検索者の検索履歴に基づく最適な求人検索などIndeedや他社にはできないサービスを提供可能にしています。
今後の機能追加、サービスの展開が楽しみです。
【2018/1/24追記】Google for Jobs(Googleしごと検索)の表示位置について
Googleしごと検索は必ずしもオーガニックの最上位に固定表示されるということはなく、Indeedやタウンワークなどの一部求人のオーガニックが上位に表示されることがあります。本現象は日本のみで起こっていると思われ、独自仕様の可能性があります。詳しくはこちらの記事をご確認ください。
本記事執筆時はGoogleしごと検索がリリースされる前だったので、記事内ではGoogle for Jobsがオーガニックの最上位に表示されると記載しております。