Googleしごと検索 VS Indeed（Indeedは本当に苦しい状況なのか？）海外のアンケート調査より

Google for Jobsがリリースされたのが2017年6月。これ以降、「Indeed終わったな」「北米ではそろそろ終わりだ」などの意見がHRテック勢の中でも多数を占めていました。それは、主に以下の理由からです。

Google for Jobsの大きな特徴としてオーガニックの最上位にGoogle for Jobsの仕事検索結果3件をリッチリザルト表示する。という特徴から、今までオーガニックの上位を独占していたIndeedが流入を減らすことが予想される。
Indeedに掲載されている求人情報はGoogle for Jobs内に表示されない（LinkedinやZipRecruiterなどのようにパートナーになっていない）。

Indeed優位を示す最新の調査

1月30日にアメリカの有名HRブロガーであるKris Dunn氏が、自身が運営するhttps://www.hrcapitalist.comにGoogle For Jobs: Is Indeed Dead Yet?（Indeedはまだ死んでない？）という非常に興味深い記事を掲載しました。

この記事によると以下の画像が示すとおり、「求人検索を始めるときに使う求人サイトは何？」という質問に対して、Indeedが未だにGoogleサーチ（Google for Jobsへ誘導する）を抜いて1位になっているのです。

https://larocqueinc.com/online-job-search-research/　より転載

また、当社が2018年3月にアメリカ住む18歳～60歳の男女572人を対象に職探しに使うサービスをアンケート調査した結果、やはりIndeedが1位という変わらない状況でした。

株式会社ウィルビー調べ（回答数：572）

この時点では、Google for Jobsリリース後1年経っていないこともあり、Google for Jobsもまだまだこれからかなと思っていましたが、1年以上経ても結果が変わらないことに非常に驚いています。

Googleしごと検索より上位に表示されることもあるIndeed

赤枠の一部検索結果が上位に表示されています

上の画像のように、日本版ではIndeedがGoogleしごと検索の表示を抜いて、最上位に表示されることもあります。
この特徴は日本版でのみ見られるものですが、Indeedを含め、Googleサーチで求人検索を行うとGoogleしごと検索が最上位ではなく、時々オーガニックの一部求人検索結果がGoogleしごと検索の上、つまり最上位に表示されることもあります。
この特徴により日本ではIndeedがそれほど流入を減らさず、まだまだIndeedの優位が続く可能性があります。

今後はどうなっていくのか

日本ではワンピースのCMでもおなじみの通り、IndeedはテレビCMなど広告費を莫大にかけてIndeedの知名度アップを図っています。Indeedサイトへの誘導またはIndeedアプリへ誘導することができればGoogleサーチの制約を受けること無く、Indeed内で検索がすべて完結するようになります。

IndeedUK担当者のコメント

イギリスにGoogle for Jobsが上陸した際、IndeedUKの担当者が以下のコメントを発表し、来るべき危機に備えていることを示唆しておりましたが、このようなサービス拡充も含めてIndeedは顧客の確保をできており、Google for Jobsの影響は予想されていた程に受けていない、というのが実情ではないかと思います。