コラム

今まで、Indeedが求人関係のキーワードで、検索順位の上位を占めており、求人サイトとしては、ほぼ1強の状態といっても過言ではありませんでした。ところが、Googleしごと検索のリリースにより、1強の座を奪われかねない事態となっています。

これはウェブマーケティングにおいて検索順位の上位を占めるということは、その市場・キーワードからのアクセスを独占することができるからですが、今回は、それが具体的にどれくらいすごいことなのかを解説していこうと思います。

検索順位が上位のサイトしかクリックされない現実

これまで、いかに検索順位の上位とって集客を行うことが出来るか、ということが多くの企業では課題であり、様々な施策が行われてきました。ツールによる自動大量コンテンツ生成から始まり、大量の自作自演被リンクによって順位を押し上げたり、時には中古ドメインを使用したりと…。これらを総じてSEO対策と呼びますが、とにかく検索順位の上位をとることが大切で、個人のブロガーや起業家、企業が必死で順位を上げてアクセスを集めていました。そして、ペンギンアップデートやパンダアップデートと呼ばれる,Googleが行う検索エンジンのロジック変更により、一夜にして多くのサイトのアクセスが失われ、絶望に叩き落されていきました。しかし、人々はそれでもまた、検索順位の上位獲得を目指していきました。

なぜ人々はこんなにも必死に順位を上げようとするのでしょうか?それは、検索順位で上位を取る、取らないの違いは非常に大きな差があり、今も昔も上位をとったものだけが圧倒的に勝つことが出来る世界だったからからです。

2017年の検索順位別クリック率


※参考:Internet Marketing Ninjas

これは過去に「Internet Marketing Ninjas」が発表した、2017年度のクリック率のデータです。1位と2位で二倍以上の差があり、3位では7%代まで落ちています。1位が圧倒的なアクセスを集め、悪くても3位までには入らないと、満足にアクセスを集めることはできない、ということがわかります。2019年現在では、Google検索エンジンの精度もかなり向上し、高品質なサイトが上位表示されるようになっています。これは検索順位が上位のサイトをみれば大抵の疑問が解決できることを示しており、現在ではさらに順位によるクリック率は開いているはずで、とにかく3位までに入らないとアクセスを集めることが出来ません。

では、Googleしごと検索はどうか?というと、問答無用で1位~3位以内には上位表示されます(一部キーワードは除く)ので、どう考えても圧倒的にアクセスは集中するだろう、というのが自然な考え方かと思います。


ちなみにGoogleしごと検索より上位表示されるのは「リスティング広告」になりますが、リスティング広告が登場した当時は、「広告」の表記が無く、オーガニック検索の結果と見分けがつかなかったこともあり、今よりクリック率は高かったと思います。

ただ、現状はユーザのITリテラシーの向上により、広告とオーガニック検索の区別がついている人も多く、クリック率は低くなっているように感じます。(業界や商材、広告文にもよると思いますが、3%あれば高いのではないでしょうか?)

そう考えると、オーガニック検索で1位をとれば20%以上確保できることになりますので、やはり求人業界において、最もアクセスを集める可能性が高いのは、Googleしごと検索、さらに2019年2月現在、キーワードによってはIndeedの方が上位されているケースも見受けられるので、Googleしごと検索とIndeedの2強になる可能性が高いと思います。

上位表示は「今すぐ客」を捕まえることが出来る

お客様となるユーザには、大きく分けて「まだ迷ってる客」と「今すぐ客」の2パターンがあります。例えば「東京都 営業 仕事」と検索している人は、東京で営業の仕事を探しているのは確かなのですが、「今すぐ仕事を探している」のか、「ゆくゆく考えているだけ」なのかはわかりません。


「まだ迷っている客」は、文字通り迷っている状態なので、検索結果の1位を見て、2位をみて、3位をみて…という風に下位のリンクをリックしていきます。

「今すぐ客」は急いでいるほど、良い仕事が見つかれば応募をしますので、いかに早く自分たちの求人案件を「今すぐ客」に見せることができるか、ということが応募率の向上に大切な部分になります。

特にリスティング広告の場合、広告の表示順位で1位を取ることで大幅にコンバージョン率が向上することがありますが、これは今すぐ客を獲得できていることが大きな要因だと思われます。

Googleしごと検索は検索結果で上位表示されるので、他サイトよりも今すぐ客を獲得できる可能性は非常に高く、やはり応募を集める大きな要因になるのではないでしょうか。

まとめ

Googleしごと検索は検索結果に上位表示されることにより、下記2つのアドヴァンテージを得ることになります。

・圧倒的にアクセスを集めること
・今すぐ客を捕まえることができること

検索結果で上位表示を確保できるということは、非常に強いアドヴァンテージを有しており、応募を獲得する経路として、今後は大きな影響力を持っていくのではないかと思います。


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