Google for Jobsに似たサービスの紹介
Google for Jobsの特徴に、構造化マークアップされている求人情報詳細ページの一部(3件)をオーガニックの最上位にリッチスニペット表示する。という特徴があります。(この3件を判定するアルゴリズムは300程度あると海外のHRテックギークから聞きました)
Googleしごと検索はなぜ、求人業界に多大な影響力を持っていると言われるのか?でも解説したとおり、オーガニックの最上位に表示されるということは非常に大きなインパクトがあります。
そもそも就職活動の7割はGoogleサーチからスタートする、という事実をGoogleが受け止めてGoogle for Jobsをスタートしたのですが、類似しているサービスは他の検索エンジンでもこっそり始まっています。
BingサーチがLinkedin求人情報をリッチリザルト表示
Bingサーチの北米版にGoogle for Jobsに似て非なるものがあります。
私がこの存在を知ったのは2018年8月下旬にJoel Cheesmanが寄稿した記事にBing Mimics Google for Jobs, Pushes LinkedIn Postingsでした。この記事を見てすぐ試したのですが表示されず、Cheesman氏にコメントで問い合わせたら「北米ではまだテスト中で、みんなが見えるものじゃないと思う」という回答がありました。
そしてここ最近ですが、私のブラウザでも普通に表示されるようになったので、おそらくですがMicrosoftがこっそりリリースしたのでしょう。
このリッチリザルト表示はLinkedinの求人情報のみ、表示しています。原則として仕様を満たすすべての求人情報を表示する、というGoogle for Jobsとは異なります。Cheesmanは「Microsoftは262億ドル支払ってLinkedinを手に入れたので、こんなふうにちょっとくらい特別扱いしても普通だよな。」とコメントしています。
Yahoo!しごと検索の一部もYahoo!サーチの検索結果に表示される
Yahoo!も2018年9月ごろからこっそりYahooしごと検索の一部をリスティング広告の下にカルーセル表示するようになりました。10件程度表示しており、最終的にはYahooしごと検索へ誘導するものです。すでにいろんな方が紹介しているのでご存知の方も多いでしょう。
Yahooしごと検索の広告表示は有料であり、有料で広告出稿しているものの一部が表示されています。Google for Jobsは構造化マークアップデータを正しく埋め込んでいれさえすれば、無料で表示されるためリスティング広告の下にわかりやすく表示されるというところは似ていますが、根本的には違います。ちなみに、Yahooアメリカではこのような表示はなく、Yahooジャパン独自のサービスだと思われます。
このYahoo!JAPANやMicrosoftの動きはGoogle for Jobsが起こした衝撃ほどではないと思いますが、超大手検索エンジンが求人業界に進出し始めていることは大きな動きの一つでしょう。他の検索エンジンの動きも合わせて目が離せないですね。