Googleしごと検索の位置情報は、「ある条件下」でのみ圧倒的に影響する
目次(この記事の内容)
- 別の場所にあるPCで検索してみる
- 位置に関するワードを検索ワードに入れてみる
- Googleしごと検索が表示されないブラウザがある!?
- 有料広告と比較した評価基準の違いについての仮説
Googleしごと検索(Google for Jobs) は位置情報をどれくらい見ているのか?という疑問について、検証を行ったところ、ある条件下において、非常に影響していることがわかりました。
それは、「検索キーワードに地名がない時」です。
下記は「営業 求人」というキーワードを「神奈川県」にあるPCと「愛知県」にあるPCで、同時刻に調べたときの検索結果です。
神奈川県にあるPCにて「営業 求人」と検索した場合
愛知県にあるPCにて「営業 求人」と検索した場合
見て頂くとわかりますが、神奈川県で検索した時は神奈川県の案件が、愛知県で検索した時は、愛知県の案件が表示されています。ちなみにシークレットブラウザで検証しておりますので、検索履歴も関係ないことがわかります。
※シークレットブラウザでも位置情報は把握されてるんですね…。
ちなみに「神奈川 営業 求人」というように、検索キーワードに地名を入れるとどうなるのでしょうか?
神奈川にあるPCで「神奈川 営業 求人」と地名を入れて検索した場合
愛知県にあるPCで「神奈川 営業 求人」と地名を入れて検索した場合
こちらは完全に一致、というわけにはいかないのですが、「ヒンジの営業職」と「作業補助スタッフ」の求人案件はどちらも近い位置にあります。この画像では確認できないのですが、上位の案件は順位が多少違うだけで、どちらも似たような結果になっています。例えば神奈川県のPCだと5位の案件が、愛知県では7位になっている、というような誤差の範囲です。
つまり、検索キーワードに地名が入っていれば、位置情報が示す影響力は少なく、地名が入っている場合は、検索結果が大きく変わるということがわかりました。
表示されないブラウザがある
Googleの検索エンジンで求人を検索すると、問答無用で上位表示されるGoogleしごと検索ですが、実は一切表示されないブラウザがあります。それはインターネットエクスプローラ(IE11)です。下記7種類のブラウザの表示を調査したところ、唯一IE11のみ、表示されていませんでした。ちなみに外国語版のGoogleしごと検索も表示されていません。
ブラウザ名 | Googleしごと検索表示の有無 |
Internet Explorer (インターネットエクスプローラー)
|
× |
Google Chrome(グーグルクローム) | ○ |
Firefox(ファイヤーフォックス) | ○ |
Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ) | ○ |
Safari(サファリ) | ○ |
Yahoo!ブラウザー | ○ |
Opera | ○ |
表示されない原因は今のところ不明です。マイクロソフトエッジも、同じマイクロソフトが作っているはずなのですが、仕様が違うのか…不思議ですね。となると、もう1つ気になることがあります。そう、IE11のシェアはどれくらいか、ということですね。
今はGoogle choromeが主流になっていますが、つい最近まではIEを使っていた、という人も多いのではないでしょうか。株式会社ウェブレッジ様が公開されているデータによると、なんと日本国内で「IE11.0」のシェアは 「Chrome70.0」、「Chrome71.0」についで、3位の13.49%でした!
「IE11.0」を使用している13.49%の人には、Googleしごと検索が表示されなく、従来と変わらず求職者は検索エンジンの上位を占めるIndeedに流れ込んでいくということになります。
Googleしごと検索へ表示させるのはもちろん大切なのですが、Indeedからの流入もしっかり確保していくことが、成果向上には必要ということがわかります。
今後はGoogleしごと検索 とIndeedのセットで流入を狙っていくことが良さそうです。
有料広告と比較した評価基準の違いについての仮説
リスティング広告、ディスプレイ広告、また現在急速に広まったIndeedの有料広告では、「クリック率」が順位や広告の表示回数への影響力が大きいと考えています。
もちろん品質スコアやそもそも単価の設定等、要素は様々かと思いますが、そもそもWeb広告とはクリックされるほど、配信元(Googleやindeed)が儲かるシステムであるため、クリック率が高い広告を優先して表示させたほうが、売り上げ大きくが立つだろう、ということは簡単に想像することができます。
ただ今回、Googleしごと検索には広告枠が無く、クリックされても特にGoogleに利益はありません。つまり、Googleの検索エンジンと同じロジックで順位が決まっているのではないかと考えます。
Googleは常に検索者により良い結果を表示させること、つまり「検索キーワードの意図を満たす案件が上位に来る」ということの実現を目指しています。Googleしごと検索も同様の思想が反映されるというのであれば、求職者が見るべき情報が網羅されており、かつ条件が良い案件が上位表示されていくのではないでしょうか。
仕事内容や勤務地、給与はもちろん、待遇や休日、職場の特徴まで誰が見てもよくわかる、しっかり記載をした原稿を作る必要があり、かつ条件が良い案件を獲得してくる、という本質的なことの改善が上位表示に、そして応募に結びついてくるのでは、と思います。
※現状はリリースして日が浅いので、順位は常に変動していくと思いますが、将来的には上記の基準で順位がソートされるのではないかと思います。
そしてGoogleしごと検索への対応度についても、サイトがしっかり対応しており、すべての項目が正常に表示されることはユーザビリティの向上にも繋がりますので、やはり順位に影響して来るのではないかと考えます。
今までのGoogle検索エンジンを見ると、不正をしていたり、小手先のテクニックで順位を上げているサイトは、圏外へどんどん飛ばされています。テクニックに頼らず、根本的に求職者により良いお仕事、わかりやすい原稿を作っていくことが、継続してGoogleしごと検索からの応募を集める最も良い方法ではないでしょうか。
まとめ
今回は位置情報の検証から表示ブラウザの有無、評価基準についての仮説を書いてみました。
今後もこのような検証記事をどんどんアップしていきます。
Googleしごと検索について興味のある方はこちらからお問い合わせくださいませ。