【徹底解説】Googleしごと検索の掲載で使うプロパティ
「これからGoogleしごと検索に求人をのせたいけど、構造化データはどうやって書いたらいいんだろう…」
と思っている方。
この記事ではGoogleしごと検索の掲載で欠かせない、構造化データのプロパティについて
・求人を掲載するために必要な「必須プロパティ」
・できれば書いておきたい「推奨プロパティ」
の順に、使用例を含めてご紹介します。
構造化データは専門的でわかりにくいと感じるかもしれませんが、概要だけであればハードルは高くありません。
まずはこの記事で、Googleしごと検索のプロパティについて大まかにつかみましょう。
求人を掲載するために必要な「必須プロパティ」
まずは、Googleしごと検索で求人を掲載するために欠かせない「必須プロパティ」についてお伝えします。
datePosted:求人を出した日付
datePostedプロパティでは、求人を出す雇用主がはじめて求人を出した日付を記入します。
これはISO 8601という形式での記入が必要です。
使用例
"datePosted": "2020-01-01"
description:求人の詳しい説明
descriptionプロパティでは、求人の詳しい情報を記入します。例えば、
・職務内容
・必要なスキル
・業務時間
など、欲しい人材にマッチした求職者が来るように、内容を書くことが必要です。
使用例
"description" : "<p>企業の看板となるコーポレートサイト制作において、18年以上の安定した実績があります。</p>"
descriptionは職務の内容を書くことが前提ですが、給与や待遇について記載しても問題ないかと思われます。(記載していてペナルティを受けた事例を聞いたことがないので)
例えばですが、以下のように求人情報として必要な項目を記載しても問題有りません。
------------------
雇用形態
------------------
パート・アルバイト
------------------
職務内容
------------------
■営業事務・営業アシスタント・お客様対応フォロー
契約書の作成や請求書の作成などの事務から、お客様からのサポート対応をお願いいたします。お客様先に営業と一緒に同行することも出来ます!
もちろん、お仕事は1から教えますのでご安心ください!未経験でも心配無用です!
------------------
勤務地
------------------
東京都港区三田4-1-4 城南ビルディング6階
慶応大学前のバス停が目の前なので、バス通勤も可能です!
JR渋谷・恵比寿駅からでも、都営三田線白金高輪駅からでもバスで来れちゃいます!
------------------
給与
------------------
時給1375円
------------------
給与備考
------------------
3ヶ月の研修期間(時給1100円)あり
------------------
残業代/残業時間
------------------
全額支給
------------------
休日/休暇
------------------
土・日・祝日、年末年始
------------------
待遇/福利厚生
------------------
【待遇】
■交通費全額支給
■残業代完全支給
【福利厚生】
■各種社会保険完備
■雇用保険
扶養枠内で働きたいという方も大歓迎です
----------------------------
勤務時間/月平均所定労働時間
----------------------------
週2~OK 8:30~17:30の間で1日4H以上
------------------
応募方法/応募条件
------------------
画面上部の「ハピリクで応募」ボタンよりご応募ください!担当より折り返しご連絡いたします。
後日、説明会と面談を実施致します。
------------------
受付担当
------------------
下雅意(しもがい)
------------------
面接地
------------------
東京都港区三田4-1-4 城南ビルディング6階
hiringOrganization:求人原稿を掲載する企業の情報
hiringOrganizationプロパティでは、求人を出している企業、つまり自社に関する情報を記入します。
このプロパティには4つの子要素があり、
・@type:会社の情報だと宣言する「Organization」を指定
・name:社名
・sameAs:WebサイトのURL
・logo:会社のロゴ(画像URL)
を書くことが可能です。
ここで注意ですが、ここには求人情報を所有している企業の情報を入れる必要があるということです。
例えば、ガスト目黒店の求人情報であれば、求人情報の所有者はガストを運営するのはすかいらーくなので、すかいらーくの情報を入れる必要があるということです。
勤務店舗名と間違えることが多いのですが、ここは掲載企業を記載することになっています。
使用例
"hiringOrganization": {
"@type": "Organization",
"name": "ググチエ株式会社",
"sameAs": "https://guguchie.jp/",
"logo": "https://guguchie.jp/logo_400x400.png"
}
jobLocation:働く場所の情報
jobLocationプロパティでは、採用したさいに求職者が働く場所についての情報を書きます。
このプロパティには7つの子要素があり、
・@type:働く場所だと宣言する「Place」を指定
・address > @type:住所であることを宣言する「PostalAddress」を指定
・address > streetAddress:町以降の住所
・address > addressLocality:市区町村
・address > addressRegion:都道府県
・address > postalCode:郵便番号
・address > addressCountry:国コード
で働く場所の情報を説明することが可能です。
また求人がリモートワークであることを説明するには、jobLocationを含めた以下3つのプロパティを記入します。
・jobLocation:勤務先の情報。特定の職場がない場合、使用しなくてよい
・jobLocationType:求人がリモートワークだと指定できる
・applicantLocationRequirements:リモートワークのために所在する必要のある地域
ただし、このリモートワークについては日本において「Work from home」が公開されていないためリモートワークのマークアップをしても日本のGoogleしごと検索上では実働しないものですが、今後はWork from homeが日本でも公開される可能性があるため、知っておいてください。
使用例
"jobLocation": {
"@type": "Place",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "新宿0丁目0-0-0",
"addressLocality": "新宿区",
"addressRegion": "東京都",
"postalCode": "1600022",
"addressCountry": "JP"
}
title:職務の名前
titleプロパティでは「営業」などのような職務の名前を記入します。
求人情報のタイトルではないので、注意してください。住所や社名、給与などを記入することもできません。
★などの記号を使って目立たせようとすると、スパム扱いのペナルティを受けることがあるので要注意です。
使用例
"title": "営業"
validThrough:求人情報の有効期限
validThroughプロパティでは、求人を出す期限が設定できます。これは求人に有効期限がある場合に欠かさず設定する必要があるプロパティです。
datePostedプロパティと同じくISO 8601形式で記入します。
なお、期限のない求人やそもそも期限切れのタイミングがわからない場合は、validThroughプロパティを指定してはいけません。
また採用が決まった場合は設定した期限に関わらず、求人を削除してください。
使用例
"validThrough": "2020-01-01T00:00"
できれば書いておきたい「推奨プロパティ」
ここからは可能な限り入れておきたい「推奨プロパティ」について紹介します。
applicantLocationRequirements:リモートワークのためにいる必要のある地域
applicantLocationRequirementsプロパティでは、リモートワークのためにいなければならない地域を記入します。
このプロパティは求人を出している仕事が完全にリモートワークであるか、もしくは完全リモートワークが義務の場合に用います。なお、求職者がいる必要のある地域は1つに限りません。
使用例
この使用例では、アメリカ国内でのリモートワークか、新宿にあるオフィスで勤務できることを書いています。
"jobLocation": {
"@type": "Place",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "新宿0丁目0-0-0",
"addressLocality": "新宿区",
"addressRegion": "東京都",
"postalCode": "1600022",
"addressCountry": "JP"
}
},
"applicantLocationRequirements": {
"@type": "Country",
"name": "USA"
},
"jobLocationType": "TELECOMMUTE"
baseSalary:基本給
baseSalaryプロパティでは、職務の基本給を記入します。このプロパティには以下7つの子要素があり、
・@type:給与額であることを宣言する「MonetaryAmount」を指定
・currency:通貨単位(日本円は「JPY」)
・value > @type:金額の範囲などであることを宣言する「QuantitativeValue」を指定
・value > value:基本給の金額
・value > minVal:基本給の最低金額
・value > maxValue:基本給の最高金額
・value > unitText:時給、月給、年俸などの単位を指定
からの記入が必要です。
unitTextでは以下のいずれかを使います。
・HOUR:時給
・DAY:日給
・WEEK:週給
・MONTH:月給
・YEAR:年俸
使用例
"baseSalary": {
"@type": "MonetaryAmount",
"currency": "JPY",
"value": {
"@type": "QuantitativeValue",
"minValue": 1000,
"maxValue": 2200,
"unitText": "HOUR"
}
}
employmentType:雇用形態
employmentTypeプロパティでは、雇用形態を指定します。以下の8つから1つ以上を選びます。
・FULL_TIME:フルタイム、正社員
・PART_TIME:パートタイム、アルバイト
・CONTRACTOR:契約社員
・TEMPORARY:派遣社員
・INTERN:インターン
・VOLUNTEER:ボランティア
・PER_DIEM:日雇い
・OTHER:その他
使用例
"employmentType": ["FULL_TIME", "CONTRACTOR"]
identifier:求人を出している組織の情報
identifierプロパティは、求人を出している組織の情報です。3つの子要素があり、それぞれ
・@type:組織情報であることを宣言する「PropertyValue」を指定
・name:求人を出している組織の名前
・value:求人の管理番号
を記入する必要があります。複数の求人を出している場合、valueプロパティはそれぞれ異なっていなければなりません。このvalueが異なっていない場合はGoogleしごと検索に掲載されないこともありますので、注意してください。
使用例
"identifier": {
"@type": "PropertyValue",
"name": "ググチエ株式会社",
"value": "1"
}
jobLocationType:求人がリモートワークであるという情報
jobLocationTypeプロパティでは、求人がリモートワードであると指定できます。
また、このプロパティだけでなく求人情報にも、この求人がリモートワークだとはっきり書かなければなりません。
使用例
"jobLocationType": "TELECOMMUTE"
正しくプロパティを記入して、Googleしごと検索に掲載しよう
ここまでGoogleしごと検索のプロパティについて解説しました。
正しくプロパティを理解して求人を作成することで、求職者にとってわかりやすくなるのはもちろん、上位に表示される可能性も上がります。
御社がこれから求人を出稿する参考になれば幸いです。