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「Google for Jobs(Googleしごと検索)のロゴってどんな仕組みで表示されているんだろう」

と思っている方に向けた記事です。

結論からお伝えすると、Google for Jobsは社名から判断して自動でロゴを抽出することがあります。今回ご紹介するのは、Apple(デジタル機器メーカー)のロゴが介護士求人のロゴとして表示されている事例です。
もし自社の求人に他社のロゴが表示されてしまったら、著作権のことや自社イメージなど、いろいろと心配になりますよね。
この記事では間違ったロゴが表示される事態を防ぐ方法も紹介していますので、まずはご一読ください。

結論:Google for Jobs(Googleしごと検索)は社名から判断して自動でロゴを抽出することがある

Google for Jobs(Googleしごと検索)ではロゴが設定されていないと、社名をはじめとした求人内容から勝手にロゴを設定することがあります。

自社のロゴではないため、ユーザーの勘違いを招くのはもちろん、許諾を得ないまま著作物を使用していることにもなりかねません。

次では、介護士の求人にApple(デジタル機器メーカー)のロゴが表示されている事例を紹介します。

実例:デジタル機器メーカーのロゴが入ってしまった介護士求人


Appleコンピューターのロゴ?

このように、介護士の求人にも関わらず、Apple(リンゴのロゴでおなじみのデジタル機器メーカー)のロゴが使われています。

さすがにロゴだけを見て「Appleの求人だ」と勘違いするユーザーはいないかもしれません。しかし「この会社、大丈夫かな…」と不信感を持つユーザーは少なからずいるはずです。

次は同じような介護士求人を例に、ロゴへ注目して検証します。

求人媒体のロゴが表示されている例:「介護士 東京」の検索結果


求人媒体のロゴが出ているところもある

「介護士 東京」で調べてみると、その結果には求人媒体のロゴが多いです。キャプチャ内にある4求人を見ると、ロゴはそれぞれ

①[求人媒体]医療・介護・福祉・保育・栄養士(介護士) - Tokyo
②[求人媒体]介護福祉士(介護職/ヘルパー)
③[社名から抽出]介護福祉士
④[求人媒体]デイサービスの介護職・ヘルパー(契約社員試用期間無し)
⑤[求人媒体]介護職・ヘルパー
⑥[自社ロゴ]介護職・ヘルパー
⑦[求人媒体]デイケア介護職員(介護職/ヘルパー)
⑧[求人媒体]デイサービスの介護職・ヘルパー(契約社員試用期間無し)
⑨[自社ロゴ]介護職・ヘルパー
⑩[社名から抽出]ホームヘルパー

となっています。ほぼ求人媒体からのロゴと言っても過言ではありません。自社のロゴを使用している求人は10件中2件です。

これは、各求人媒体社が媒体のブランディングのために媒体のロゴを出していると予想されます。
また、先に述べたように、hiringOrganizationに掲載企業を正しくセットしていてもGoogleの判断で間違ったロゴが表示される、ということがあるのでそれをケースを避けるために媒体のロゴを固定表示させていることも考えられます。

Google for Jobsで自社のロゴを表示させる方法

Google for Jobsの自社求人にロゴをのせるためには、「hiringOrganization」プロパティを設定する必要があります。具体的には、以下の通りです。

"hiringOrganization": {
"@type": "Organization",
"name": "MagsRUs Wheel Company",
"sameAs": "http://www.magsruswheelcompany.com"
}

注意:この方法で正しく表示されることもありますが、現時点ではGoogleの判断がよくないために間違ったロゴが表示される可能性が高いです。

もしサードパーティの求人サイトを利用しているのであれば、その求人サイトが対応しているなら各企業でロゴを自由にアップロードできる可能性があります。その場合は、以下のようにlogoプロパティにロゴのパスがセットされるはずです。

"hiringOrganization": {
"@type": "Organization",
"name": "MagsRUs Wheel Company",
"sameAs": "http://www.magsruswheelcompany.com",
"logo": "http://www.example.com/images/logo.png"
}

ロゴ画像に関するその他のガイドライン

Googleはロゴ画像について、以下のように指定しています。

・画像は 112x112 ピクセル以上
・画像のURLはクロール可能で、インデックス登録も可能なもの
・.jpg、.png、.gif のいずれかの形式の画像

これらのポイントをおさえつつ、自社のロゴをGoogleしごと検索に表示できるようにしましょう。

他社のロゴを勝手に使わないためにも、ロゴの記述をお忘れなく

ここまで、Google for JobsのロゴがGoogleによって勝手に抽出されることを、事例を交えつつ紹介しました。

ロゴマークは潜在的に頭の片隅に残り、ふとした瞬間に思い出させる効果が期待できます。大手企業であればロゴ1つに1000万円以上かけることもあるほどです。

それほど重要な意味をもって作られたロゴを知らぬ間に引用してしまわないためにも、求人を出稿するさいにはロゴについてしっかり記述しておくことをおすすめします。


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