構造化データマークアップに関するペナルティについて
この記事ではGoogleしごと検索のペナルティの中でも、特に構造化データマークアップに関するものについて解説します。
結論、ガイドラインに沿って構造化データを作ることでペナルティは防ぐことが可能です。
構造化データというと専門用語が多くて難しそうに感じますが、おさえるべきポイントはそこまで多くありません。
まずはこの記事で、構造化データのペナルティについて大まかに概要をおさえましょう。
結論:ガイドラインに沿った構造化データの作成でペナルティは防げる
冒頭でもお伝えしましたが、ガイドラインに沿った構造化データを作って求人を出せば、ペナルティを受けることはほぼないでしょう。
「そもそもペナルティって何?」と思っている方に軽く解説すると、Googleしごと検索のペナルティとは、何かしらの違反で求人が消えることを意味します。その場合、Search Consoleを利用している場合は、以下のようなメールが届きます(メールは数種類あり、ペナルティの原因ごとに異なるようです)。
ペナルティの原因がGoogleから説明されることもありませんので、もし自社の求人がペナルティで飛んでしまった場合は原因を探さなければなりません。
しかし最も重要なのは、ペナルティを受けないように初めからガイドラインに則った求人を作ることです。
次からは構造化データマークアップのペナルティを受けないための対策を解説していきます。
構造化データマークアップのガイドラインを解説
構造化データマークアップについてGoogleが出しているガイドラインを要約すると以下の通りです。
【技術に関するガイドライン】
①Googleがサポートする3つの形式のどれかでサイトをマークアップする
JSON-LD(推奨)
microdata
RDFa
②ページをブロックせず、Googleのボットが構造化データを取得できるようにする。
【品質に関するガイドライン】
①ユーザーが誤解するコンテンツをマークアップしない(品質に関するガイドラインを守る)
②ページの内容と関連する構造化データを作る
③給与など、プロパティをできるだけ多く入れる
さらに詳しくガイドラインを見たい方は「構造化データに関するガイドライン」をチェックしてみてください。
構造化データマークアップで特に受けやすいペナルティ「タイトル」
構造化データのマークアップにおいて、特に注意すべきなのはタイトルに関するペナルティです。
タイトルに職種名以外の情報を入れてしまい、求人がペナルティを受ける事例が後を絶ちません。ペナルティを受けないためには、以下のように職種名だけを記述する必要があります。
”title”: ”営業企画”,
地域名や「♪」「★」などの記号を入れると確かに検索結果では目立ちますが、そもそも上位に表示できなければ意味がありません。
「hirigngOrganization」は掲載企業名で支店や店舗名ではない
hiringOrganizationには求人情報を所有している掲載企業名を記載しましょう。こちらに店舗名や支店名を入れてしまうと、ペナルティ扱いになります。よくあるのが、ガスト目黒店やCoCo壱番屋三鷹駅北口店などの店舗名が入っていますが、hiringOrganizationには前者は「株式会社すかいらーく」がガイドライン上正しく、後者は「株式会社壱番屋」になるべきところです。
注意すべきことは、ペナルティを受けるかどうかについてはガイドラインを確認し、理解して求人情報をマークアップできるかどうかにかかっている点です。構造化データテストツールを利用しても、上記のガイドライン違反は検知することができません(テストツールは必須の値が入っていないことによるエラーを検知するためのものであり、用途が異なります。)
給与の値は数値のみ
さらによくあるのが、baseSalaryのvalueに数値ではなく「★給与例:○○円〜 《年収例》○○万円〜 」などの自由記述表記です。この例はガイドラインに明記はされていませんが、当社のある顧客がbaseSalaryへ数値以外の自由記述で記号も多く記載していたため、Googleから「スパム行為のある構造化マークアップ」と指摘され、ペナルティ扱いにされてしまいました。valueには数値のみ、入れるように設定しましょう。
ガイドラインは遵守しましょう
ここまでGoogleしごと検索の構造化データマークアップに関するペナルティを紹介しました。
・コンテンツガイドライン
・技術的ガイドライン
などのガイドラインもチェックしつつ、遵守するようにしましょう。
Googleしごと検索のペナルティについては「【警鐘】Googleしごと検索(Google for Jobs)でガイドライン違反ペナルティによる大規模な手動削除が発生」でも詳しく説明しています。気になる方はぜひご一読ください。