【解説】Googleしごと検索への掲載に欠かせない「構造化データ」とは。概要、役割、書くべきことを紹介します
「Googleしごと検索に自社の求人をのせたいけど、構造化データってなんだろう…」
と思っている方に向けて記事を書きました。
構造化データとはHTML内に書き込む情報のこと。Googleのロボットがページを理解し、サイトが正しく検索結果に出るためには欠かせません。
しかし、ふだんからHTMLのコードに触れていないと、なかなかわかりにくいですよね。
この記事ではGoogleしごと検索に求人をのせるさいに欠かせない、構造化データについて概要を紹介します。
プログラミングは難しい…と感じているかもしれませんが、ざっくり理解するだけならそこまでハードルは高くありません。
それでは、まずは構造化データの概要から解説しますね。
構造化データとは「検索エンジンのロボットにテキストなどの内容を理解させるための情報」
構造化データとは、ロボット向けにページの情報を書き込んだデータです。Googleなど、検索エンジンのロボットに向けて、テキストなどの内容を伝えることができます。
私たち人間は日本語で「2020年1月1日」と書いてあればそれが日付だとわかりますよね。しかし、ロボットは日付を見ても文字の羅列としか認識できません。
そこで例えば「”date”:”2020-01-01”」と構造化データ内に書くことで、はじめてロボットがそれを日付だとわかるのです。
ではロボットにページの内容を理解させると、どんなことが起こるのか。次で紹介します。
構造化データの役割2つ
構造化データを使ってページの内容をロボットに理解させることには、大きく分けて以下2つの役割があります。
1. 検索エンジンがコンテンツ内容の意味をつかめる
2. 検索結果に「リッチスニペット」を登場させる
1. 検索エンジンがコンテンツ内容の意味をつかめる
構造化データを使うことで、検索エンジンがページ内に書かれたコンテンツ内容をつかめます。
例えば先ほどの例のように「”date”:”2020-01-01”」と構造化データ内に書き込む場合。検索エンジンは「あ、このコンテンツは2020年1月1日に書かれたのか!」と認識します。
要するに、構造化データがあると、検索エンジンがページの内容をよりはっきり理解できるのです。
2. 検索結果に「リッチスニペット」を登場させる
リッチスニペットとは、ふつうの検索結果よりも情報量が多い検索結果を指します。例えば「東京 営業」で検索したときに現れる、Googleしごと検索の情報もリッチスニペットです。
構造化データとしてマークアップされている情報が、画像のようにリッチスニペットとして登場します。
具体的にマークアップすべき情報は、次で紹介しますね。
Googleしごと検索への掲載に必要なJobPostingプロパティとは
御社の求人をGoogleしごと検索にのせるためには、構造化データのJobPostingプロパティを満たす必要があります。
Googleしごと検索では以下6つが必須です。
・title(職種)※求人のタイトルではなく職種であることに注意
・description(具体的な仕事内容)
・datePosted(投稿日)
・hiringOrganization(求人情報を掲載している企業)
・jobLocation(勤務地)
・validThrough(求人の有効期限)※有効期限がある場合のみ必須
これらの必須項目が正しくマークアップされないとエラーになってしまいます。すなわち、Googleしごと検索には掲載されません。
またJobPostingプロパティはJSON-LD形式で書くことをGoogleは推奨しています。詳しい書き方は「【2019年1月まとめ】Google for Jobsに掲載されるために必要なこと・最新版」をご覧ください。
構造化データについて理解して、Googleしごと検索に求人情報を掲載しよう
ここまで、構造化データについて概要を紹介しました。
おさらいすると構造化データとは、ロボット向けにページの情報を書き込んだデータです。人間の言葉ではなく、機械語でページの内容を書いたものといってもよいかもしれません。
そして構造化データには以下2つの役割があるとお伝えしました。
1. 検索エンジンがコンテンツ内容の意味をつかめる
2. 検索結果に「リッチスニペット」を登場させる
この記事が御社の求人を助けるお役に立てば幸いです。
なお、構造化データをお持ちの求人ページに記述するさいには、Googleのガイドラインを守る必要があります。ガイドラインについて詳しくは「Google for Jobs(Googleしごと検索)で守るべきガイドラインとは。わかりやすく解説します」をご一読ください。