職業訓練を検索結果に表示する「Pathways」についてわかりやすく解説
Googleしごと検索は自社の求人情報をマークアップすれば検索結果の一部としてリッチリザルト表示されるというものですが、職業訓練を提供している企業向けにも類似のサービスをGoogleが展開しています。
2020年6月時点でのPathwaysはベータ版ですが、アメリカではすでに一部の州で提供されています。今後はまずアメリカ全土へサービスを展開するのが目標のようです。
いずれ日本で本格スタートしたときのためにも、概要をつかんでおく必要があります。
そこで、この記事ではPathwaysについて、
・Googleが提供する職業訓練の表示機能「Pathways」とは
・Pathwaysに職業訓練を表示させる流れ
・Pathwaysで利用できる、職業訓練の関連プロパティ
の順に解説します。
※2020年6月時点で「Pathways」はベータ版です。本記事の内容が予告なく変更されることもありますのでご了承ください。
Googleが提供する職業訓練の表示機能「Pathways」とは
「Pathways」とはGoogleの検索結果に職業訓練のエンリッチリザルトを表示する機能です。
エンリッチリザルトは普通の検索結果とは異なる見え方をするため、検索ユーザーの注目を集めます。
Pathwaysを例にとると、以下のように職業訓練の情報をまとめて紹介し、なおかつすぐ応募できるようにボタンが設置されているのです。
具体的には、
・職業訓練のプログラム名
・職業訓練を提供している組織名
・職業訓練の期間
・職業訓練にかかるおおよその費用
・職業訓練後の給与(予想)
などの情報を表示。これにより検索ユーザーに情報が届きやすくなります。
そのため、職業訓練を多くの人に受けてほしいと思うのであれば、Pathwaysに最適化したページが必要です。
Pathwaysに職業訓練を表示させる方法については、後ほど解説します。
2020年6月時点では、米国の職業訓練プロバイダに機能が限定されている
すぐに試してみたいと思う方もおられるかもしれませんが、2020年6月現在、Pathwaysは
・ワシントン州
・インディアナ州
・バージニア州
・テキサス州(予定)
というアメリカの限られた地域でのみ利用でき、日本では使うことができません。
というのも、いまはアメリカの一部の職業訓練プロバイダにのみ利用が制限されており、アメリカ国内においても一般企業は使うことができない状況です。
いわゆるベータ版のため、日本での本格リリースは今後さらに先になるでしょう。
Pathwaysに職業訓練を表示させる流れ
- 職業訓練の情報をのせているページに構造化データの必須プロパティを追加する
- 記述がガイドラインにのっとっているか、チェックする
- リッチリザルトテストでコードを検証する
- URL検査ツールを使って、Googleでのページ表示をテストする
- 今後もページを変更するようであれば、サイトマップ送信の設定をする
この中でまず必要になるのが、構造化データの必須プロパティをページに追加することです。次で解説します。
Pathwaysで利用できる、職業訓練の必須プロパティ
- ・無料または有料の職業訓練:EducationalOccupationalProgram
- ・賃金が出る職業訓練:WorkBasedProgram
- ・認定委員会から認定されている機関の職業訓練:EducationalOrganization
構造化データはJSON-LDで記述する必要があります。自社でエンジニアがいる場合は任せてしまうのがおすすめです。
職業訓練の情報もGoogle検索に表示できる見込みあり。今後の動きに注目
ここまで職業訓練を表示できる「Pathways」について解説しました。Pathwaysが日本で本格始動すれば、Google検索に職業訓練の情報をのせることが可能です。
とはいえ2020年6月現在、Pathwaysはアメリカの一部でしか公開されていません。
今のうちに概要をつかんでおき、Pathwaysの本格リリースに備えましょう。